冷房の利いたオフィスや、電車の中で「冷え」を感じた事はありませんか?
冬よりも夏の方が「冷え」を感じやすくなっている貴女、こういった環境下では血流が悪くなり、夏バテなどの体調不良をおこしやすくなってしまいます。
夏こそ、血流を意識する事が大切で、日常実践できる血流ケアをご紹介します。
血流が悪い人は、下記3つのタイプに分類されます。
※チェックの多いところがあなたのタイプです
➀血液がつくれないタイプ
□朝起きて疲れが取れていない事が多い
□かぜをひきやすい
□胃腸が弱い
□平熱が35℃台である
□冷房に弱い
②血液が不足しているタイプ
□肌が乾燥している
□眠りが浅い
□足がよくつる
□髪が良く抜ける
□貧血、貧血気味である
③血液の流れが悪いタイプ
□顔色が悪く、肌がくすみがち
□シミができやすい
□頭痛、腰痛、肩こりがある
□月経痛がひどく、生活が困難
□痔である
女性は血流の影響を大きく受けています!
「冷え」は血流を悪くする最大の要因とも言われています。冷えは冬のイメージがありますが、注意しなければならないのは、冬よりも夏なのです。
冬は暖かい服装を意識していますが、夏は薄着の上に、冷房の環境の中冷たい飲食物を摂取してしまいがち。
特に、冷房の利いた部屋と、そうでない温度差のある屋外との行き来は、自律神経のうち、体を緊張させる交感神経が過度に優位になり、血管が収縮してしまいます。血流が悪くなる原因はここにあるのですね。
■血液は健康と美しさの要
血液は全身の細胞や器官に酸素や栄養素、ホルモンなどを運んだり、老廃物を回収してくれる運び屋さです。
血流が悪くなれば、必要な酸素や栄養素が全身に行き届かず、老廃物がスムーズに排出されない事により様々な不調に繋がってしまいます。
そのため、健康や美しさを保つためには、十分な血液量が体内をスムーズに流れている事が大切なのですが、特に女性は月経があり、血液に体調が大きく影響を受けてしまいます。
このことからも、特に女性は血液量と血流を意識する生活が大切とも言えますね。
■夏に血流ケアする理由は?
現代人に於いての夏バテの多くは、冷房の利いた室内と暑い屋外を行き来する事で、体温調整を行う自律神経が乱れる事を原因としています。
特に若者は、冷房環境が当たり前の環境で育っているので、暑い時に汗で熱を発散して体温調整する体本来の機能が未発達であり、これも夏バテしやすい要素といえますね。
だからこそ、血液と血流を意識する事が大切であり、血流をよくするというのは、夏バテや疲労対策として最低限実施すべ項目なのです。
血流ケアは3ステップで (⌒∇⌒)
血液をつくる
血液をつくる為にはきちんと食事を摂り、栄養素をしっかりと吸収するために胃腸をの働きを良くすること。でも食べすぎは胃腸の働きを悪くしてしまうから要注意!
漢方では、エネルギー(気)は胃腸でつくりだされると考えられていますが、胃腸が弱いと「気」が不足し血液をつくり出す事ができない状態となります。
生理学的に考えても、胃腸の働きが悪いと栄養の消化・吸収がスムーズに行われず、血液がつくりにくくなる事はわかりますね!
ではどうしたら良いのでしょうか?血液の材料となる良質なタンパク質、鉄分をしっかり摂り、食べ過ぎない事が重要といえます。また、腸内環境を整える為にも、発酵食品を積極的に摂るようにしましょうね。毎日の食事の中で、十分な発酵食品を摂取出来ない場合には、ビオフェルミン等の市販されている製品も取り入れましょう。
➀朝起きたら1杯の白湯
白湯を飲むと体が温まり、胃腸の働きも良くなります。朝の準備をしmながら、電子レンジでチンし て飲んじゃいましょう。
②肉食女子になろう!
良質なタンパク質は、良質な血液の材料となります。鉄は赤血球のヘモグロビンの重要な構成要素ですので、この2つの栄養素を効率よく摂取できるのが赤身の肉なのです。健胃作用のあるハーブやスパイスと一緒にどうぞ!
③食べ物をしる
医食同源って聞いたことありますよね。漢方では食材には薬と同じように体を治す効果があるとされています。
「気虚」にはもち米、小麦、山芋、大豆、肉、えびがよいとされ、「血虚」にはほうれん草、人参、肉、レバー、すっぽん、枸杞子、ごま、ナツメがよいとされています。
④夕食は控えめにね
眠っている間は、胃腸を十分に休ませたいものです。夕食は腹八分目に抑え、寝る2~3時間前には済ませましょう。
朝起きた時に、お腹が空いていると感じたら大丈夫です。
⑤よく噛んで食べる
噛むことは脳に刺激を与える事に繋がり、この刺激が神経伝達物質のヒスタミンを分泌させる事になるのですが、これにより内臓脂肪が燃え、体温を上昇させる事がわかっています。噛むことは満腹中枢を刺激するので食べ過ぎ防止にも繋がるので一石二鳥!30回を目安に噛みましょうね。
血液の質をよくする
血液の質と量を保つには、十分な睡眠が大切です。夏は寝苦しい夜となりますが、快適な空間を作り出す事も大切です。
脳や体は睡眠中にメンテナンスされ、細胞の修復も行われている事から、心身を健康にする大切な時間なのです。
睡眠不足は血糖値を下げるインスリンの働きを低下させたり、脂質の分解を正常に行えなくしたりするため血液の質を悪化させてしまいます。
私たちの体は朝起きてから15~16時間で、睡眠ホルモンのメラトニンが分泌され、眠気が訪れるようになっています。起床時間を一定にすることにより体内時計を整え、同じリズムでメラトニンを分泌させる事が大切ちなるのです。また朝起きたら、朝日を浴びることが、24時間よりも長くなっている体内時計をリセットするコツですよ。
では、スムーズに入眠するにはどうしたら良いのでしょうか?
➀入浴が一番
40℃程度のお湯に入る事。40℃以上だと自立神経のうち交感神経が優位になるため、すぐに寝つく事が出来なくなってしまいます。40℃以下だと副交感神経が優位となるため、体がリラックス状態になり入眠もスムーズになります。
②室温は28℃をめやすに
暑過ぎず、冷やし過ぎず、夏は少し汗をかく位が適温です。でも寝苦しいですよね~。
そんな時には除湿機能を上手に利用しましょう。
③腹巻を上手に利用
お腹周りは寝ている時冷えないように、腹巻を上手く利用しましょう。また、大きな筋肉の有る太ももや二の腕は血流が豊富な部位なので、こちらも露出させないことが大切です。
④メラトニンは若返りホルモン
睡眠ホルモンのメラトニンは、実は活性酸素を抑える作用を持っている事がわかっています。細胞酸化をを防止することは、血液の質にも好影響ですので、アンチエイジング、生活習慣病の予防にも適正な睡眠は大切な事わかりますね。
血液を巡らせる
血液を体内に巡らせるには筋肉が要となります。中でも下半身は全身の筋肉の半分以上が集まっており、下半身を意識した運動を行う事で鍛える事が大切となります。運動する時間がとれない方は、日常の生活の中でトレーニングして行きましょう。例えば階段を積極的につかう、大股歩きする、電車では座らない等もトレーニングになりますからね。
ふくらはぎを揉んだり、温めたりする事も良いかもしれませんよ。
ドロドロ血液、サラサラ血液って言葉を良き聞きますが、血液全体を意識する事が大切です。
「ドロドロだから納豆を食べましょう」も良いですが、それだけでは不十分な事がご理解いただけたと思います。日常生活の中で気にしすぎる事は苦痛な事もありますが、出来る事を少しづつ実践しましょうね。