2017年1月にスタートした「セルフメディケーション税制」が、
2021年12月に終了する事を知っていましたか?
「そもそもセルフメディケーション税制って聞いた事あるけど、よくわからない」と
思われる方が多いのではないでしょうか。
セルフメディケーション税制って
そもそも何だったかしら?
簡単に言うと、
所得税控除を受ける事ができる制度。
- 健康診断や予防接種などを受けている人。
- 対象の市販薬の年間購入額が1万2000円を超えた際に、
それを超えた部分の金額(上限8万8000円)について所得控除を受ける事ができる。 - 確定申告の際には、対象商品のレシートや領収証が必要。
- 医療費の合計が年間10万円を超えた際に受けられる、
従来の医療控除と併用する事はできない。
周りに、セルフメディケーション税制を
受けている人を聞いた事が無いのだけれども…
2020年3月の調査では、利用者は確定申告者ベースで0.10%なんですって!(厚生労働省調べ)
認知度は72.1%と低くいないけれども、実際利用するとなるとハードルが高いという事ですね。
上記厚労省のデータでは、
年収400万円のAさんが、20,000円の対象製品購入した場合、
20,000円から12,000円の下限額を引いて、8,000円が課税所得から控除
➀所得税 1,600円の減税効果(控除額8,000円×所得税20%=1,600円)
②個人住民税 800円の減税効果 (控除額8,000円×個人住民税10%=800円)
➀+②合計 2,400円の減税効果!
すべてのクスリが
対象製品となるのですか?
対象となる製品は決まっています!
ドラッグストアで販売されている製品が対象となりますが、
販売されているすべての製品が対象となる訳ではありません。
成分が対象となる為、詳細はお店の人に確認して下さい。
どうやって見分ければ良いのですか?
- 「共通識別マーク」が製品パッケージに印刷されています。
同じブランドでも、対象製品とそうでない製品が存在するのでご注意を。
(パブロンSゴールドWは対象だが、パブロンうがい薬は対象外等) - レシート明細に、識別が記載されています。
今年で制度が終わってしまうのですよね…
令和3年2月3日に有識者会議がはじまり、5年間の延長が検討されています。
対象製品の見直しを含め、今後内容が発表される事を期待しましょうね!
https://www.mhlw.go.jp/content/10807000/000733699.pdf
厚生労働省有識者会議資料