最近は、セロトニンサプリメントを利用して、精神的な安定感を得ようとしている人が多いようです。
セロトニンは脳においては気分や感情をコントロールする物質であり、不足すると精神的に不安定な状態になります。
セロトニンは、体内で生成されている成分であり、約80割が消化管の活動に、8%が血液中に存在して血管の収縮を促します。
脳には、2%しか存在していませんが、ノルアドレナリンや、ドーパミンと同じように、脳の情報伝達に関与しています。
不安感や、恐怖感を強める成分としてノルアドレナリンがありますが、セロトニンは精神を安定させるために分泌されます。
外部からの強いストレスを感じても、脳の情報伝達物質の作用で、正しい反応を示すことができるようになります。
お酒や、賭け事への依存症は脳のドーパミンが密接に関与していますが、このドーパミンの分泌を制御するという機能がセロトニンには備わっています。
セロトニンのサプリメントは主に睡眠の質を高める目的で販売されています。
昼間の活動で十分にセロトニンが分泌されていれば、夜は睡眠を深くするメラトニンの分泌が多くなり、眠りやすくなります。
セロトニンの材料となるものはいくつかの栄養素ですが、サプリメントによく使われるものはトリプトファンという必須アミノ酸の一種です。
トリプトファン自体は身体の中で作り出すことができませんので、サプリメントや、食事で補給することになります。
気持ちが常に不安定で、穏やかな精神状態になかなかなれないという人や、慢性的に眠りが浅い人に、セロトニンのサプリメントは向いています。
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